御礼

クラフトフェアまつもとにご来場の皆様、ありがとうございました〜!!
(ほんとは、あんまり自分の写真載せない人なんですが、楽しかったので珍しく)

メンバーの充実してきた中津箒を盛り上げたく出展した面が大きかった今回。公園からスクエアへ向かう横断歩道の正面で実演、という場所を戴いて、無事客寄せパンダの命を果たせた気がします(笑)

前回、松本へ来たときはクラフトブーム真っ盛り…という感じでしたが、今の松本は、街全体の熱気や繫がりが強いことに、衝撃を受けましたね。

仕事の細かな意味や内容をしっかり聞いてくれる若い人がとても増えた気がします。かわいい、より、すごい、と言ってくれる人が増えた気もします。

私見ですが、いわゆるクラフトブームってのは大衆へ広がっていく共感や共時性の強いムーブだったと思うのだけれど、まちづくりや仕事の意味を話せるということは、情緒よりも理性的で、社会や構造に仕事で関わっていこう、ということも大切にされ始めている気がしました。
(本来的には、民藝含めカウンターカルチャーはすごく社会変革的なアクションだと思うんだけどね)

…みたいな話をあちこちで話して(笑)熱い気持ちを持った人ばかりで、手仕事の未来あかるいなー!と、素直に思えた機会でした。

昔も今も、松本は最前線でしたね…(諏訪、上田など、他のエリアも熱いとの話もしばしば)

帰った同時のタイミングで、子どもが風邪こじらせて入院したり、急に明日お弁当って言われたり、誰かがドバっと餌いれてメダカが一匹なくなってたり、強制的に日常に戻りましたが(笑)
次の機会に向けて、明るい気持ちを戴きました〜!
ご来場の皆様、スタッフの皆様、ご出展の皆様、ありがとうございました〜!!

またどこかでお会いしましょう

御礼

第2回15の手と手、ご来場戴いた皆様、ありがとうございました〜!!!
(うっかり、自分の所は撮り忘れて適当な写真しかない…)

素敵な人、好きな人に囲まれて、至福の時間で、すごく英気を養えました。
ずっと東京の西側にいて、地元感を養えずに根無し草のような気持ちで暮らしていたのですが、土地土地とつながるっていう事を、すごく大切に思っています。

元々は、知っている人と展示会をするって苦手なんですよね。というのも、知ってるからいい仕事をしているとは限らないし、馴れ合いって惰性にもなるので。
もちろん、それは変わらず大前提なのですが、しばらく仕事をしていく中で、色んな作り手の方と出会う中で、話を聞く中で、最終的に、頼れるのは信頼関係だな。という思いも持っています。

これは現代特有なのかも知れないけれど…〜の材料です。こうやって作ってます。〜だから良い。とか、論理立てたり、メディアで紹介されたり、書いたりする事も出来るんだけど、抜け道とか、ほころびとかは幾らでもあって。ましてや、道具はずっと使うものだから、この人は十年後も同じ事を言っているだろうか…。困ったら、こんなのあるよ!こうしたらいいよ!とか、すぐ教えてくれるだろうか…とか、物の質を担保する為に、信頼感も一緒に預けて置かないといけないな。という風に思っています。
(実はそれが、Space1-15のコンセプトだったりする)

箒も、それはそれは説明しないとなかなか伝わらない物だけれど本当は、この人なら。と思ってもらえて、昔の個人商店みたいに「これと、あれ見繕っといて!」「あいよ!」ってな感じで値段も聞かないで頼めたら、最高の関係だなー、と思います。で、その時に手渡されるものって、その人がその時選びうるベストなんじゃないかな。って思う。

本当は簡単な事で、知っている事は隈なく教えて、分からない事、出来ない事は正直に伝える。という事、嘘がない事をやっていればいいんだけど、色んな情報や物に溢れていて、すごく難しいな…と思います。
(という話も、出展者さんと話した内容だったりする。ここまで話して売っている人は、本当に信頼できる…)

物を売って、人の暮らしに関与するっていう事は、物とか、自然とか、人と人の関係とか、色んなものに手を入れてしまうので、躊躇いなく使えるもの、生きていけるものを渡していきたいな…と思っています。

時間あったのに、会場の景色、撮り忘れていた…!
@kachi_manabu 加地さんの器、やっと買えたのも嬉しかったです。最初は、東京にいるときに、@__tanaka.keiji__ 田中敬史さんに南蛮焼締の話を聞いて、すごく気になっていたのですが、北海道に引越して満を持して!ご一緒できて嬉しかったです。

加地さんは、石炭窯(!)と、一週間くらい焚く南蛮焼締の二本立てで、土も手掘りで、土練機でそのまま調整して焼くストロングスタイルなのですが、料理人や周りの作り手のファンが本当に多いのを目の当たりにして驚きました。
修行時代は、轆轤より、釉薬より先に、まずは道具なんだから硬く焼こう。と教わったそうで、凄すぎて吹きました…(笑)実際、使っているお店などでも長く使えているそうですが、ビジュアルとインスタ映えの時代を正面突破しての信頼感…!森岡一派、凄まじい

くまがいマナさんも、東京にいる頃から気にしていた方で…!写真では伝わらない、微妙な表面の揺らぎがあって、不思議だな〜と思っていたのですが、型の作り方に理由があったようで…!また、くまがいさん、荒川尚也さんに教わった方なのですが、荒川さんは豊平で修行をしていて…などのお話も聞けて、北海道、色々と縁がある…と思い感慨深い次第です。くまがいさんの、ギャラリーtetotetoも、素敵なお店で。改装中の我が家も見倣いたい…

あと、これは完全に撮り忘れたんですが、纏祝堂さん @matoihogido の、壁一面に掛けた大きな布にも惚れ惚れしていた…!すくも、藍甕、絞りなど技法はゴリゴリにトラディショナルな藍染なんですが、結果、軽やかだったり、かわいかったりして、この領域こそクリエイティブ…!と思っていました。(ある程度制約のある中で、新たな法則を作り出す規範創造的自由こそ文化的な自由。ただの体制からの解放は近代化の遺物…と、私の中の丸山眞男が叫んでいました。)

あと、12月に満を持してオープンしたベーカリー栞さん @bakery_shiori も、自称パンおたくの私が単推ししています!(そしてすぐ売り切れた)小麦と水で発酵するトラディショナルなルヴァン種だけれど(おそらく)普段遣いに食べやすい様に酸味も程よくて、シンプルで素敵の極み…と思っています。古代スペルト小麦のパン、うちに乗せるチーズが無かった事が悔やまれる…(天然酵母のパンと、チーズとワインがあったら一生暮らせると思ってる)

という勢いでみんな紹介しかねないんですが文字数…(一方的に溢れる気持ちを吐き出して終わる)

また皆さん、ご一緒させてくださいね〜
今日も楽しく、働いております。

今年もよろしくお願い申し上げます。


昨年お世話になりました皆様、誠にありがとうございました!本年も、変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
今年お世話になる皆様、何卒、よろしくお願い申し上げます。

変わらず仕事ができる事、本当にありがたく思っています。
変わらず、暮らしを見つめ直すこと、地に足のついたものづくりを届けていきたいと思っています。

自然や背景に紐付いたものづくりや、詩情が人を豊かにするだろうという思いは変わらず持っています。東京から札幌へ、そして昨年札幌から小樽へ、引っ越したのは、長男の小学校のクラスが3人しかいないくらいのゆるゆるしたエリア。自身としてはとても暮らしやすくなりました。東京にいたころずっと持っていた漠然とした不安は減った気がするのですが、なかなかイチ抜けた〜とは思えないもので…都市の様子や、飲食、医療、劇場などなど、日々日々気にかけています。

コロナウイルスに限らず、都市部の脆さというのはこれからも露呈していくと思うんですよね。色々な所に仲間や知り合いもいるもので。自身はのびのびしていても、仲間が膝に爆弾ような心地で、まだまだ安心できない気持ちも多いです。自分自身だけじゃなく、周りにも還元していくような仕事をしていきたいと思いを強くしています。
これまでの人生でも、本当に、楽しく、恵まれた日々を暮らしていて、一生分満喫したのではないか、というくらいで…!仕事は変わらずなのですが、これからは、人、もの、社会、関わらず、周りに何かを与える生き方をしていけたらなー、と思っています。
出し惜しみしないで、生きていきたいですね。

今年も、たくさんの方にお世話になると思います。
何卒、よろしくお願い申し上げます。


1月は、国分寺、くるみギャラリーさん
での展示会です!
(場所柄、ちょいちょい遊びに行っていたのですが、展示会は初めての参加…!)

あんまり、東京いきたいことってないんだけど、国分寺は遊びにいきたいなー

重厚な面々に囲まれています。 
何卒、よろしくお願い申し上げます〜

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「暮らしの道具展」
2022年 1月15日(土)~1月30日(日)
休廊・・・1月18日、25日(火)
12:00~18:00(最終日は17:00まで)

安東桂 
磯崎眞澄 
甲斐哲哉
家具屋ー椿堂ー
亀倉響
中津箒・吉田慎司

くるみギャラリー

国分寺くるみギャラリー 〒185-0012
国分寺市本町2-18-16
0 4 2 - 3 1 2 - 2 9 6 3
kurumi@pg7.so-net.ne.jp
https://www.kurumi-gallery.com/

展示のお知らせ と思うこと

 皆さま、お元気にお過ごしでしょうか。
展示会の中止や延期など、苦労されている方も多いと思うのですが、こちらはおかげさまで、変わらず忙しくさせて戴いていました。
 芸術・美術・工芸は不要不急とされてしまうのではありますが、人が人らしく、豊かにあるための必需品だとは思います。
これまで、多くの非常時に手仕事はどうあるべきか。何をするべきか、しないべきか、問われる機会がありましたが、やはり為すべきことは変わらない様に思います。

 箒は(その他の工芸品も勿論ですが)多くの語られ方をされてきました。
環境に配慮した商品として。地域に根付いた、伝統的な手仕事として。現在の暮らしに寄り添う道具として。昔ながらの生活様式や思想を継承するものとして。
どれも間違いではありませんし、特にこういうご時世には、人類が古代から戦ってきた公衆衛生やそのための慣習、信仰などの語り方もできるように思います。(掃除は仏教でも重要な位置づけにありますし、葬儀の中で多く使われてきた歴史は、払う、清めるという精神的な意味と同時に、感染症や衛生という言葉が生まれる前から実利を伴った慣習だったのだと思います。)でも、それだけとりあげるのは違う気がする。

 営業的には、「~を解決するのための箒!」と、分かりやすく切り取って紹介する方が訴求力があるのは確かですが、これらを文化として捉えたときに、切り取る事はその他を切り落とすこと。物事を矮小化する事と思っています。ここは敢えて、美術工芸全般、豊かな世界への道しるべとして、できるだけ風呂敷を広げて携わりたいと思っています。
 
 これまでずっと考えてきたこと、いま考えていることは、

思いを巡らすこと。
向こう側に触れること。

大きなシステムや、多くの労働力を利用しなくても、美しいものは近くにある。どこで、誰が、どのように、どのような思いで作り、作られていくのか。かつては当たり前だった事が取り戻せれば、不必要な誹謗中傷や、悲しい不均衡、すれ違いは起こらないようにも思っています。幸せな世の中に近づくと信じています。(柳宗悦も、社会の構造の話は散々してたけどね)

土地土地の培ってきた慣習や歴史や背景が、自然な生き方、在り方を教えてくれる。環境、流通、消費、生活様式など、道具の向こうにあるものに気持ちを寄せ、鑑賞や感性に耐える力のある工芸は、道具がどこから来て、どのように使われ、どう進んでいくべきかを考えさせてくれるように思います。

まだまだ自粛がちのイベントで、大手を振っておいでください!とは言えないような状況もありますが・・・ウェブショップもありますし、そもそも多く作れるものでもないので、気軽な気持ちで、無理なく、手に取って戴ける方にご来場戴ければ嬉しいです。
必要とされる方に届いてくれると信じて。

「器と工藝 コハルアン」
https://www.room-j.jp/
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『美しい初夏の私』
2020年6月18日(木)~7月3日(金) *最終日は17:00まで
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■ 出品作家
□ 仕草 佐渡勝行(染色 手ぬぐいと布小物)
□ 吉田慎司(中津箒 小帚)
□ 大内学(ガラス)
□ 川合孝知(九谷色絵 小皿 : 6/20より展示)
□ 矢口桂司(陶 豆皿)
□ 長戸製陶所(砥部焼 そば猪口等)
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会期中はソーシャルディスタンスを保つため、店内滞在人数を五名以内とさせていただきます。
時間帯によっては、ご入店をお待ちいただく可能性がありますことをご了承くださいませ。
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※7月4日-12日、石神井公園でも展示会予定です。(詳細まもなくUPします!)

9月の予定

最近は、工芸→クラフトの流れについて調べようとしています。(というか評論を書いている)

工芸は産業や技術が土地と強く結びついている事や、団体展や百貨店など、支持体になるものが多いので、大衆化の流れが他の表現分野に比べて遅かったのかな。(というか、体制がしっかり残っている)と思ってるのだけれど、暮らし系ブームのようなものも少し一息ついて、潮目が変わるのだろう。という話があります。

美術にも文学にも、音楽にも演劇にも、ハイカルチャーになっていたものが堰を切って大衆に流れ出す瞬間があって、それが、雑誌の流行だったのかな、と思う。

他の分野の事例を見ると、掘り込んだ仕事をすると相対的にハイコンテクストになるので、クラスタの中で消費、生産している例も多いのだけれど、自分は山に閉じこもって仕事をするスタイルになりたくなかったので箒を作り始めたといっても良いくらいなので、上手い事、バランスを保った表現やフィールドにいたいと思う。

多分これから更に、作家性(というと雑すぎるんだけど)工芸観や歴史解釈や提案がソリッドに求められるのだと思っていて、こう思うんだよね〜という話も食傷気味なので、論拠に基づこうと思って評論を書いてみています。

(カテゴリとしての)工芸の起源とか、クラフトの発祥とか、そのあとのブームの構造とか、基本的な事も共通認識がない気がして、一部を除いて全部水モノになって無くなってしまうのでは…?という懸念もしています。
(民藝だけは、別格ですが)

結果、日本全国で個人戦になっていても仕方ないので、手を繋げる方とは手を繋いで、色んな人を肯定して、刺激し合って回していくのが一番建設的かなと思っています。

イベント目白押しです。
本当は、展示ひとつひとつ、レビューしていきたい。SNSとかに、思いや経緯、上げていくかと思います。

 

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「鴨々川ノスタルジア」
※ワークショップ+物販
日程:2019年9月14日(土)
時間:10:00~14:00
場所:新栄寺

かつての芸者さんの置屋だった場所の鴨々堂や、お寺などの文化施設を中心に、日本のもの、文化的なものをたくさん集めたイベントです。

札幌、古いものがないってみんないうんだけど、西東京生まれからしたら、文化的で羨ましいものが街に溢れているように思うんですよね・・・
ワークショップと、ちょろっと販売もあります。

 

 

国立、カゴアミドリさんでの展示会に、参加します。(21.22日は在廊します。)

「えらべる箒」展
日程:2019年9月17日(火)ー27日(日)
時間:10:30~17:00
場所:カゴアミドリ

実演、ワークショップ、トークイベントもあわせて企画中です。
詳細は、決まり次第 ブログ にてご案内いたします。

 

コハルアン(旧・神楽坂 暮らす。)

さんにて開催される展覧会に、吉田が参加します。

「静かなる手の仕事」
日程:2019年9月6日(金)ー29日(日)
時間:12:00-19:00(日曜|祝日|展示最終日は12:00-18:00)
定休日:月曜|火曜
場所:コハルアン(旧・神楽坂 暮らす。)

以下、コハルアンのHPより。

9月に行われる展覧会のお知らせです。
9/6から29までの約三週間、
小展示室では、企画展「静かなる手の仕事」を開催。
今回の展示では、素材と向き合いながら真摯に制作にいそしむ作り手の作品を通し、
生活の友となるような手仕事を探していただこうと考えております。
通期(9/6-29)でご紹介する作品とともに、
後半(9/19-29)からは、秋の晩酌にぴったりの器たちが新たに登場いたします。
秋の幕開け、街歩きが楽しくなってくるこの季節、
新しい暮らしを彩る手仕事を探しに、ぜひコハルアンまで。

展示会2つ

告知しようと思ったら、すっかり6月も末になってきました・・・
オフグリッドしたくて、電気工事士試験を受けてみたり、最近は、共同幻想とか、ポストモダンについて毎日考えています(令和のこの時代に)
あんまりつぶやいたりしませんが、すごく元気だと思います。

7月は、東京と札幌、二つの展示会があります。

「編/組 三人展」
日程:2019年7月6日(土)ー14日(日)
時間:11:00~18:00(最終日16時)
場所:knulpAA gallery

 

「中津箒 展」
日程:2019年7月24日(水)ー28日(日)
時間:11:00~19:00(初日12時~)
◆7/24、27:ワークショップ
場所:Galleria Kukka

近況と、展覧会のお知らせ

あまりブログを更新しないので、お知らせと、近況も併せて投稿するようにしています。再生エネルギーの為に、電気工事士2種の本を読んでみたりとか、建築の本を読んだりとか(ドゥーパの、ペチカを手作りできちゃうムックとか、トキメキの宝庫だった…!)していますが、とくに最近は、どこに出すでもないのですが短い論文を書こうと思って、資料を色々取り寄せたりしています。(特に、森仁史さんの『日本<工芸>の近代』は本当におもしろくて何度も借りている…いつか買いたい。ちょっと高い)工芸とか、クラフトとか、それなりにカテゴリにはなっていると思うんですが、あまり欲しい評論(エッセイはたくさんある)がなくて、歴史的な位置付けだとか、分野として骨格があるか、時代ごとにクサビを打って次への踏み台に出来るか、みたいな構造に不安(不満?)があって、色々調べてたり考えている次第です。

工芸というカテゴリが出来る明治までの史実じゃなくて、現在のギリギリの所まで、骨格を作ったり、先を示す批評や議論があってもいいんじゃないかなー、と、常々思っている。

クラフトも、現在の形の様になるまで文脈が幾つかあって辿ると面白いです。で、立ち位置を自覚して、次に行きたい。という議論を共有したい。という次第です。

このまま論文し始めそうなので、途中でやめておく

◇以下、展示・イベントのお知らせです!◇

こちらは、自身の展示ではないですが、アトリエで行われる、イマイカツミさんの展覧会!詳しくは、がたんごとんのブログ まで!

すごく真っ直ぐで、真剣で、美しいものを見つめる方です。

「初夏の色展」
日時:2019年5月23日(水)~28日(火)
時間:11時~18時(最終日17時まで)
場所:space koh(西東京市)

梶山友里 陶器
小林真夕 花の小物
坂本友希 テキスタイル
ササキサキコ イラスト
サニーサイド 農園のドライフルーツとグラノーラ
SHINTARO COFFEE コーヒー
吉田慎司 中津箒

 

こちらも、昨年に引き続き、少し出品させて戴いています。(糸を戴き、参考出品)


「武蔵國の籠と紙2」
日時:2019年5月15日(水)~20日(火)
時間:11時~18時(土曜のみ19時まで)
場所:space koh(西東京市)

ストイックな仕事を続けられるお二人です!

 

札幌蚤の市&札幌もみじ市
日程:2019年6月15日(土)、16日(日) 入場無料
時間:9:15~16:00
会場:JRA札幌競馬場
(北海道札幌市中央区北16条西16-1-1)

こちらは中津箒みんなででます…!いよいよ、札幌での開催。楽しみです。

などなど。毎日ぬか漬けとザワークラウトと、味噌汁とドブロク飲んでて、クレイジーな量の乳酸菌を摂っているので、あまり外食が続くと違和感を感じる身体になってしまった…!!健やかに、過ごしています。

ヒシガタ文庫さんでの展覧会

中津箒・吉田慎司 「詩情と暮らし 展」

2019年4月20日(土)- 5月6日(日)
10:00-22:00

神奈川県で明治時代より作られている中津箒。無農薬の素材と
手仕事による優れた道具でありながら、暮らしに彩りを添える
魅力があります。セレクトされた、詩歌の本と共に展示されます。

-4/28(日)ワークショップ「豆ほうきを作る。」-
15cmほどの、筒形のほうきを制作します。
時間:①10:30〜 ②13:00〜 ③15:00〜
参加費:2000円 各回4名、所要時間1時間
・ご予約はヒシガタ文庫にて
http://hishigatabunko.com

〒065-0025
北海道札幌市東区北25条東8丁目2-1(ダイヤ書房内)ヒシガタ文庫

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4月には、待ちわびていた、ヒシガタ文庫さんでの展覧会があります。
詩歌の本と、共に箒を展示します。

とても青くさい言い方なのですが、素晴らしい手仕事を続けていく事がで世の中が素敵になったり、誰か幸せになるものだと信じています。
むしろ、作品を作るとは、そうあるべきとの思いです。

そこで自分の回答として、古いものに学ぶ事、文化やその在り方を探る。人に伝える、という事を実践してきました。

暮らしぶりを考える中には色々な事があって、いま一番気にしている事は、人を傷つけない事です。
それは環境問題であるとか、不当に誰かから搾取していないかだとか、未来に重荷を残していないかだとか…胸を張れる生き方があって、初めて、美しいものを手に入れられるとの思いです。

また大切な事を伝える、繋がるためには、今の様に手渡していくような仕事が最適たと思っています。(hand to hand は、今のアトリエがあるspace1-15の入口にも書いてある…)

今回一緒に展示させてもらう詩歌ですが、詩歌も、身体をもって直接的に伝える、という面では最適なものだと思っています。詩は身体から直接発せられる生々しい歌の事で、命や、世界の形を表わすものだと思います。工芸と詩は、実際的な道具と抽象的な言語、という点で対極にあるように思っていますが、対極にあるものに通底する、核心を掴めないか。と、最近は考えています。
本屋さんでの展示会は初めて?
ワクワクして臨んでいます!

箒と詩歌について(と、出展のおしらせ)

ほうきを作りながら何故詩歌?という質問もよくされる(何故ほうき?の方が多いですが)ので、書いておきたいと思いました。取材なんかでも、意外と掘った話が出来ないもので「暮らしを豊かにしたいと思って…(えへへ)」くらいでほわっと終わらせてしまう事が多いので…

作品の説明をする時は、ほうきの歴史だとか、機能、またはコンセプトを説明する事が多いのですが、表現するものの本分は、それ以外の所にあるように思っています。

作品が表現するものは、意味や機能よりポエジー(自分なりのボキャブラリー、と強く前置きしての広義な使い方なのですが)の方が大きいのではないか。という事です。

説明の言葉では、明快な線引きや指向性を示す事が多いのですがおそらく、より大切なのは方向性や定義じゃなくて、そのベクトルのもつ質なんじゃないかと思っている。その、意味を包括する質や雰囲気(というとまたもやっとするんだけど…オーラとかアウラとか言った方が近いかも知れない)が、作品の持つ詩情なんじゃないかな。と考えています。

箒なんかの古い道具も含めて、クラフトと呼ばれている界隈の最大の強みは、人の生活に直結している。生きる営みそのものである事だと思っています。そこに物事を見て、感じて、形にする感性があったら最高なんじゃないか。そんな詩情の、最も純化されているものが、詩歌だったのだと思います。すごく雑なんだけど、道具の対義語は言葉、だと思っている…。

逆に、日常の器や食事みたいに、詩の言葉が暮らしにあれば、最高だな。と思う。特に、日本の育んで来た短詩系は、生活と密接していて、詩歌を作る人々の生き様には、圧倒されっぱなしで…!

(また違う話ですが、美術や工芸がカテゴリとして分化される前は、芸として一緒くたにやられていたんじゃないかなー、とか思う。)

世界中の人が詩人になったら、世界が平和になるはずだ。をモットーに暮らしています。

ここまで堅苦しく直線的には話さないけど、ちょこちょこ、お店でこんな話をしたりする。

楽しく、暮らしています!

次回の出展は、いつもお世話になっている、ディギナーギャラリーさんです。

がっつり、こういう道具とかアクセサリーの販売もするけど、キレッキレの写真とか絵画の展示とか、やってのける辺りがとてもかっこいいお店です!

・「年年歳歳 2018」

日時:2018/12/13(火) – 12/27(火) 休日:17日、25日

時間:12:00-20:00/最終日17:00迄

場所:Diginner gallery workshop

工房からの風・御礼

今年も、工房からの風においでになった皆様、ありがとうございました!!

風人として、これだけの作家さんを無事に迎えられた事。事故なく開催出来た事、何より嬉しく思います。

今回担当させて戴いた一草一木テントは、草や木関連の素材を出展作家さんからお借りして、ご紹介するブースでした。手仕事の奥深い部分を見てもらいたい。より感じてもらいたい。とかねてより思っていた(改めて見返したら、風の音、初めての寄稿にも、出展前なのにそんな事書いてましたね…笑)自分としては願ってもない企画でした。

岡野さん、岡林さん、勢司さんのデモンストレーションも、とても素敵でした!!二人の制作を見るのは初めてだったのですが、とてもかっこよかった。と言うか、これが本当の姿なんじゃないか…と思うくらい。作り手は、素材に触れている時間の方が長いので、身体や佇まいがそちらに近づくのも当然なのかも知れません。

自分も、ちょろちょろっと話しながらデモンストレーションの予定が、2日とも40分くらい、ノンストップ喋りっぱなしで作ってましたね…笑

こんな事初めてで、自分でも驚いた。けど、作っていると毎日ほうきについて考えているから、エピソードや考えが幾らでも出てくる。自分で言うのもあれですが、これまでの経験があるから出来たパフォーマンスだったなと思います。

更にこのテントが、作家さんの所へ繋がる。と、確信出来ていたから、勢いづいて出来た事だったようにも思います。

唯一無二の体験でした。岡林さん達の力でとても素敵なディスプレイになったブースで、尊敬する作家さんや、愛して止まない技術や背景の話をして、詳しくは、会場のあの方の所へ!と、〆にはお客さまを送り出せるのは、風人でしか得られない喜びだった様に思います。

ご協力戴いた皆さま、本当にありがとうございました。

・・・・ちょっと違う話なんだけど

風を興す、人を繋ぐ。自分が作る事と違う事の様で、すごく根本的に大事なのではないかと、実感する機会にもなりました。

どんな芸術も、文化も、背景や繋がりなくては生まれていないはず。それは土地だったり、体制だったり、思想であったり、経済であったり、時にはおばあちゃんから受け継いだものだったりする。時代がくるくると変わって自由な分、拠り所もない現代だから、これはどんなもの?どんな思いで来たの?という事を明らかにしたり、時には築いて行かなくてはならないのでは。という事も、体感として強く思いました。どんなに素敵なものでも、理解したり、感じられる土壌がないとその実力が充分に伝わらない。というのはままある事のように思います。

その場所や歴史や背景を吸収しながら、世界に喜びを与えられるのが、作家なのだと思います。

こうやって、場所づくりに関われる事が自分の仕事や、生きる世界に大きく還元される事を現場で実感しています。とても大きな話をしている様で、それを確実に実現してくれている出展作家の皆さま、スタッフの皆さま、そしてご来場の皆さまには、毎年感謝の気持ちでいっぱいです。

きちんと、自分の仕事にも還元していきしたい!

また来年も、心地よい風が通りますよう。皆様のご活躍、日々の充実をお祈りしております。

しばらくは、籠って制作予定です。アトリエショップでも、色々企画があるようです。お楽しみに!!