山形、で感じた徒然と展示のお知らせ

山形の、群言堂さんでワークショップをしてきました。
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人生三回目の山形でした。夜行バスで行ったので、朝から開いている観光スポットは寺社仏閣、という感じで、朝から山寺に上ってきました。雨が降ってて、霧ばかり。神秘的でした。(山形城も、攻められた際に霧がでて守ってくれたそうで通称、霧城と言います。)

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出羽三山があるだけでも凄いんですが、山寺の岩を削り出しての仏像や経文の数々は圧巻でした。お寺の説明に宗教文化の殿堂と書いてあって、大きく出たなぁと思ったけれど、この山岳信仰と仏教の混淆ぶりは真に迫っていますね。今更ながら。清和天皇の宝塔も良かったです。

 

 

 

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市内も、たっぷり観光できたのですが、楽しかったです。擬洋風建築という、日本の大工が西洋を模して造った建築が有名だそうです。特に済生館、文翔館、はとても見ごたえがあります。

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旧県庁。初代県知事は、鬼の異名をとる程、土木を進めたそうです。
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済生館。擬洋風なので、堂々と和式庭園

中までは見られないので詳しく言えませんが、看板建築の様な古いもの、使われている蔵も市内に点々と見つかります。洋館があり、資料館か何かかと思ったら、現役の病院だったり。

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眼科
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良い教会でした

現役の古い喫茶店なんかもありますが、レトロという言い方は好きじゃない。辞書を引くと、復古という意味が出てくる。要は、失われたものをまた見直そうじゃないかという事で、肯定的な意味にも取れるけれど、こういった脈々と続く意識や在り方がそのまま生きている場所では、復刻よりも、寧ろ受け継いでいる文化だと言っていいように思う。

全国的にリノベーションなんかも流行っていますね。古いものを素材として再構成するか、そのまま有効な力や味わいとして残すかという時、どちらが良いかという問題があるけれど、いわゆるレトロ、と言っているものは現在の揺り戻しでやっている訳だから、形骸でなく、呼吸をしているものはそのまま生かす方が理に適っている様に思う。

城がある頃のメインストリートの辺りに、いまでも若い人のおしゃれなお店や個人のお店が集中していて賑わっていて、何だか嬉しくなります。

芸工大があって、芸術方面も盛んです。ビエンナーレもあるし、これだけ独自の文化圏だから。と、日本画でなく、東北画というプロジェクトもある様です。東北学なんかも有名ですね。

山伏の、坂本大三郎さんの店やギャラリーのあるとんがりビルも、なかなか尖がってます。

 

しゃれおつ
しゃれおつ

と、そんなことを思っていたら、直近の展示は、古くから続く仕事や、土地に根付いた仕事を大切にしているお店になっています。伝統っていうと、保守的だったり固執するイメージもあるんだけれど、周りの敢えてその道に入った人は寧ろ単純な合理性や気持ち良さだったり、色々見た結果、力や可能性を感じて、など攻める印象が強いです。立っているだけで大変な世界なので。深く考え、意識の強い人が多いように思います。

 

・「まいにちの台所
日程:4/23(土)-5/15(日)
時間:11:00-18:00 ◎最終日5/15(日)のみ17:00で終了
場所:手しごとの器・道具 テノナル工藝百職

 

・「ほうき展」
日程:4月16日(土)~25日(月)
時間:11:00〜19:00
場所:knulp AA

よろしくお願い致します。

 

 

おまけ。箒屋さんも、覗いて来ました。
おまけ。箒屋さんも、覗いて来ました。

追記

などなど、ググったら、山形の変化を憂う写真サイトを見つけてしまった・・・貴重ですね
http://ht9901.web.fc2.com/index.html