フライヤーの目的

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先ほどまで、8月の展覧会のフライヤーを折り込んでいました。
数などの関係で、送れる方、そうでもない方いるのですが、近しい方ほど送って無かったり、
また、あからさまに遠い方に送っている場合もあります。
(勿論、第一の目的はご来場戴いて、展覧会の結果に貢献する事なのですが・・・)

ただ、純粋に広告として、売上の為に送るなんて事もないですよね。仕事柄。
少し前まで、ラブレターと同じ様に仲の良い方、今後も一緒に繋がっていたい方に送る意識が強くありました。
(勿論今もあるのですが)
何だかもう少し違うニュアンスがある気がして考えていたのですが、こういう場所があるんだよ。どう思う?
と、投げかけている様な風があると気付きました。

作家の皆さんは、誇りと強い意志を持って活動されているので、どんな人と仕事をするか、というの事には
とても神経を張っていると思います。
仕事で関係する場所や人が、どういう物の見方をして、どういう付き合い方で、どういう未来や世界を描いているかという事は、展示の連なりや文面、見せ方、振る舞い、あらゆる所に染みでて(または意識的に表現されている)もので。
物と場所があっての作品なので、どういう方とお付き合いするかというのは、自分の行き先をがらりと変えてしまうものだと思います。
(同じ木でも、森にあるか、室内にあるか、砂漠にあるかで大きく意味と印象が変わる様な・・・分かり辛いかしら)

展覧会に参加するというのは、自分はこう考えていて、こういう見方をする人達と一緒にやろうと思うんだ。と、
ある程度表明してしまう訳で・・・いいじゃないか!とか、なんだこれ?とか、ちょっと違うなぁ。とか、人それぞれ反応があるかと思いますが、そうやって、お互いぐにぐに成型しながら、より良いスタイルが出来ていくんじゃないかなぁ。
なんて思っています。

それにしても、今回の展覧会は工房からの風を結晶にした様な展覧会。
しかも、三越本店。で。穏やかな様で、かなり革新的というか攻めている動きだと思うので、
注目があつまると良いなぁと思っています。
(私は後期の出展になります)

何卒、ご高覧ください!
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【「工房からの風」から50人の手仕事展

日本橋に「工房からの風」がやってくる。
今秋12回目を迎える野外クラフト展「工房からの風」の
出展経験作家50人による旬の手仕事が、
日本橋三越本店本館5階に集います。

前期 8/13(水)-18日(月) 5階リビングステージ
後期 8/20(水)-25日(月) 5階リビングステージ+スペース5

企画運営 ヒナタノオト

50handsbb 50handsab

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相対性理論入門

相対性理論と量子論は、思想上大変な事なんだと聞いていまして、気になっていました。

これは1978年の本ですが、序文にも書かれている様に文系でも分かるよう、中学程度の数式が少し入っている程度。とても苦心して書かれたようです。

(そっちの筋では偉い方の様です)

 

あまり正確に話そうとするとボロが出るし長いので端折りますが相対性、という言葉の意味する通り、光の速さや、物の大きさ、時間、などは、常に一定(絶対的)ではなく、(かなり厳密に言えば)相対的に変化をするという話でした。

 

つまり、コペルニクスが地動説を唱えた様に、ニュートンの慣性の法則も常に成立する訳ではない。

 

光の速度、力、質量、様々な人が如何に苦労して、紆余曲折をして来たかも分かる面白い本です。20世紀までこんなに物の見方や考え方がぐらぐらしていた事を考えると、本当に、世界に揺るがないものなんてないんじゃないかと思う。

 

時間や大きさが変わるなんて話、こうやって説明されなければ信じもしないなと今でも思う。きっと、地動説を初めて聞いた人もそう思ったのだろうと思いました。

いま当たり前だと思っている事が、あとで笑い話になってしまう事は、本当にあるんだなぁ。と、宇宙の話もたくさんあって、ぼんやり考えてしまいます。

どこにも、常識なんてないんだなぁと思う。

 

ある動いている物と、別の動いている物が別々の座標軸を使って動いている時。2つの差は単純に位置と動きを計算すれば良いはずだけれど、どうも大きさが変わってしまう。動いている物は大きさが収縮するのではないか。と、いう仮説が、相対性理論の前にあったそうです。

(後程、その理由が相対性理論で詳しく説明される訳ですが)

世の中でも、どっちが前だ右だ左だと、いろんな座標で話す訳ですが、ところ変われば大きさも時間も、変わってしまうのは当然だな。と思いますね。

みんな、違う速度で、それぞれの場所に歩いている訳で。
柔軟に、生きていきたい。

あたり前に良いもの(ほとんどコーヒーの説明になってしまった)

写真-(2)

前から通っている、下北沢のコーヒー屋さん、コフィアエクスリブリスさんで、小さい箒のお取り扱いが始まりました。(サイズやコアミなど、少し工夫してあります。)

とても素晴らしいと思って、いつも通っているお店です。
コフィアエクスリブリスでは、スペシャルティコーヒーというジャンルのコーヒーを専門に扱っています。
2000年くらいから世界含め、色々な所で流行り始めた様です。(合ってるかな)

好きな方だと、サードウェーブやら何やら、雑誌などでもよく取り上げられているので知っていると思うのですが、平たく言えば美味しいコーヒー。
どこからスペシャルティかというと、生産国各国で行われるCOE(カップオブエクセレンス)という品評会で80点以上のコーヒーの事を言うそうです。

当初は何も知らずにふらっと入り、すっかりはまってしまいました。
しかもそれは、ただ美味しいとか、こだわりの~という形ではなく、自分の知っているコーヒーとは違うやり方で作られているコーヒーでした。
普通のコーヒーと何が違うのか。どんな方法でも良いのですが、このお店では、
抽出方法が分かりやすい入口でした。ここではフレンチプレスを用いています。コーヒーといえば、とても淹れ方にこだわるイメージがあったのですが、これは注いで待つだけ。(メーカーの1つ、ボダム社は、広告で猿のイメージを使っていました。それほど簡単という事です。)

何故簡単な方法なのに美味しく入るのか。
コーヒー豆に対する考え方が全く違う事があります。

かつてのコーヒーは、苦味、えぐみなどを入れずに、如何に美味しい成分だけを入れるかという事で、温度や淹れ方、技法に様々な工夫が凝らされて来ました。
スペシャルティでは、生産方法の普及や輸送方法の発達、客観的な審査方法の確立、適正な価格設定などによって、そもそもえぐみや臭みのない豆を使うので、お湯を入れて濾すだけ。ペーパーでは濾されてしまう油分など、成分をそのまま全部味わう方法で淹れているそうです。

甘みも強く、苦味なども無いので、砂糖やミルクも、入れない事の方が多いです。
(色々入れたらもったい無いな・・・と、自分などは思いますが)
稀少価値やブランドで売っているコーヒーはプレミアムで価格が上がりますが、これは味が基準になっているので値段もそんなに高くもありません。(品種によっては高めの物もありますが)
価格も、適正に評価していくので、生産者も潤い、更に品質の向上を目指すことが出来る。
フェアトレードの様な支援よりも、自立できる技術や流通を目指している所も素晴らしいと思います。

説明すると色々ありますが、良い物なんだからそのままで美味しい。というスタンスにはとても感動しています。
丁寧に、真っ直ぐに作った物だから、余計な手もいらない。誰から見ても良い物。
自分も、そういう、もの作りが出来たらなぁ。と、とても憧れています。
(勿論、スペシャルティコーヒーはここだけでなく、全国に色々あります。)

試飲会などもよく行きますが、ワインの様に、1杯のコーヒーに対して色々な表現や
感じ方を見出せる事にとても感動します。物を深く味わい、思いを広げるというのは色々な作物に言える事かと思います。

と、すっかりはまっているのでコーヒーばかりになっていました。笑
偉そうに色々書いてしまいましたが(謙虚な紹介のつもり!)ご本人に直接聞くのが一番です。
聞けば色々お話してくださるので、是非のぞいてみて下さいね。