前に向いているシーン

Degi Hari

なんだか色々思ってるんだけど、なかなかまとまらないなぁと思っていたら、うっかり当日になりそうです。あぶないあぶない。

今週末は、工房からの風。ワークショップ&風人(というサポートや盛り上げ役・・・とまとめてしまっていいのか分からないですが)で参加します。

 

工房からの風、おすすめです!(毎年定例の書き込み 笑)

 

出展自体は4年くらい前で、段々記憶が薄くなりそうなんだけど、すごく、肯定された気持ちだったのをよく覚えています。長くやっている場所だし、中の皆さんが本当に(驚くほど)作品に入り込んで、喜んで、関心と愛情を持って紹介してくれるので、お客さんも、それについてきてくれて、関心の高いお客さんが多いのだと思います。(簡単に言いすぎる感じですが・・・)

 

最近気づいた(前から言ってたかな)んだけど、作るの好きというよりは、自分のやった事で何ができるか、何が起こるか、今後どうなっていくかってのしか興味が無くて、多分山奥で自給自足とか絶対できないタイプ。(人と分断されてしまうと目的を失ってしまうので)それでどうなるかって言うと、作品や、現場の文脈しか見なくなってきます。それで、音楽とかファッションでよく使う言葉かもしれないんだけど、シーンが大事だな。という結論になります。

 

ちょっと特殊な立ち位置なのかなぁとも思うんだけど、職人ではなくて表現者の立ち位置からすると、これは当然の事だと考えます。世界がどっちに動いてて、みんながどこに向いてるか。言うまでもないけれど、手仕事で同じ物作ってても、江戸時代と今じゃ全然反応が違うように、アフリカと日本で発表するんじゃ価格も使われ方も違うように、展示会場ってのは作品の及ぼす意味(作品の価値や大切さとは関係なく)の大半を握っているので、やっぱり、シーンにはかなり敏感じゃないといけないなと思います。

最近、特に手作り関連の物や事はどんどん増えているので、言葉を間違いなく汲み取ってくれる人、長い視点で付き合ってくれる人というのが本当に貴重な時節だと思います。

 

手仕事だから良いよねって位でまとめられてしまうと、思いを込めている方としては殆ど踏みにじられるような思いだと思います。人生を賭けて仕事にしている人は、掬いきれないくらい、色々な感情や考えを詰め込んでいるはずです。(ただ楽しく、趣味で作るってのも、とてもとても豊かな事で。全く否定の余地はないんですが、やはり、自分の全てを賭けてやっている人とは、分けて考えねばと思う。)工房からの風は、明快に、プロとしての仕事、全霊を賭して作品と向き合ってくれる人を広く集めるようにしている場所なので、そういった場所とは縁遠いというか、全く逆を目指していて、出展した人ほどわかるんですが、出してるベクトルの強さが、いつも凄い事になっております。

 

色んな方向を向いている人がいる世の中で良いんですが、やはり、佳いものを作ろう。続けて行こう。と、前面にだしている場所は、なかなか得難いと思う。良いなぁと思うシーンは、より強くなるよう、推して行きたい。広げたい。という事で、今年も、楽しく、風人させて戴きます。

 

・・・などなど、良いお仕事してるなぁ!って人は、たくさんいらっしゃるんですが、有難い立場で参加させて戴いているのもあり、色々書きなぐってみました

 

当日は、きっと良い天気ですね。紹介ページはこちら→click