工房からの風、皆様ありがとうございました!


今年も、工房からの風で風人を、やらせて戴いていました。

今回は15回記念展。メセナ、グッドデザイン賞受賞などもあり、企画、気持ち共に大変盛り上がっていました。

始まる前に言えば良かったかな…出会う作家さんには散々推しているのですが…!

作家の成長や発展を目指す事に、全力を注いでいる所が特徴的な場所だと思います。芽を出すための公募で、力をもれなく発揮できるように多くのミーティングや打ち合わせがあって、ステップアップするため、関連の展示や企画がたくさんあります。大きくなった作家さんに出会って、涙がでるくらい喜んでいる稲垣さんに会うと、こっちも感極まってしまいます。

風人は、出展作家さんのサポートをするという事で。ブースの担当や、企画のスペースなど、それぞれの長所を活かして活動しています。

初めて風人をやらせてもらった時から、めちゃめちゃ楽しかったです。大学の頃から、100人くらいとガヤガヤするサークルにいたのでそのせい…?とも思ったけど今回、根本的な目的だったからだと気づく。

色んな所で言っているけれど、箒が好きで好きで箒屋ってよりは、合理的で、洗練されて、無垢な、手仕事と生き方全般を愛している。ただ、それらのある世界の実現の為に、自分が手を動かしたら早いんじゃないかな…という感じなだけで、やっぱり、大切なのは土壌や時代の動きだと思っている。

数回、風人で参加させてもらって、いつもは作家さんを見送ってからジワっとくるんですが、今回は何故か、開場の瞬間にジワっと来た。色んな作家さんがいるけれど、全力でやってる作家さんは長い目で見ると必ず報われているし、我々が、その為に何かを尽くすと、必ず形になる事を経験で知っていたからなのかな…とか、思いました。

で、自分の根本的な目的として、いい手仕事や生き方、暮らし方、の中に、自分の仕事をポンっと、1つ置きたいから、こんなに喜んでるんだ。と、気づきました。

個展より、グループ展が好きです。自分の作品と同じか、自分の作品よりいい作家さんの物が売れたら嬉しいくらいの人です。

全体があっての1つで、1つ1つの洗練で全体が出来る。ってのは、編組品を作っているからの考えかも。とかも思います。

と、前置きが長くなりましたが、今回の担当は言葉のテント。作家さんの愛読書を、コメント付きで集めたコーナーです。

道具は最も具体的で、逆に言葉は最も抽象的。だからこそ、内面だとか精神だとか、深層にあるものに対しては、最も具体的なんだと思います。本や言葉を通して、内側の内側が、生々しく出てきます。作品を、裏側から眺める感じですかね…!芯からやってる作家さんは、どっから見ても綺麗で、ますます感動するという…感じ。かなりディープな、よい企画でした。

工房からの風は、最初から、作り手が文章を書く機会を作っているけれど、それらの結晶(15年の、結晶の純度は重い…!)風50+の展示、冊子も素晴らしかったです。大変な光栄。


言葉のブースは名著も名著揃い。好きな本もたくさん。身体としての書物と、最初の質問 はマストバイですね…泣くかと思った

手仕事全般、先行き不安な所もありますが…こんだけ厚い基盤があるので、全然心配してない。頼れる仲間ばかりで、未来は明るいなぁ、と思います。

皆様、今回も本当にお世話になりました!これからも、素晴らしい世界が続きますよう。

皆様、健やかにお過ごし下さい。
※11月後半、展示も幾らかあります!

・ミニ箒つくりワークショップ「ていねいな暮らしかたを」
日程:11月13日(月) 10:00 – 13:30 ※30日まで、展示販売
時間:〔1回目〕10:00〜
〔2回目〕12:30〜
場所:cafe もりのすみか

 

・「中津箒 展  ― 吉田 慎司の仕事 ―」
日程:11/15(水)- 11/19(日) 16,19日ワークショップ
時間:11:00 – 18:00(初日は12:00 ~)
場所:Galleria kukka

よろしくお願い致します!