御礼

第2回15の手と手、ご来場戴いた皆様、ありがとうございました〜!!!
(うっかり、自分の所は撮り忘れて適当な写真しかない…)

素敵な人、好きな人に囲まれて、至福の時間で、すごく英気を養えました。
ずっと東京の西側にいて、地元感を養えずに根無し草のような気持ちで暮らしていたのですが、土地土地とつながるっていう事を、すごく大切に思っています。

元々は、知っている人と展示会をするって苦手なんですよね。というのも、知ってるからいい仕事をしているとは限らないし、馴れ合いって惰性にもなるので。
もちろん、それは変わらず大前提なのですが、しばらく仕事をしていく中で、色んな作り手の方と出会う中で、話を聞く中で、最終的に、頼れるのは信頼関係だな。という思いも持っています。

これは現代特有なのかも知れないけれど…〜の材料です。こうやって作ってます。〜だから良い。とか、論理立てたり、メディアで紹介されたり、書いたりする事も出来るんだけど、抜け道とか、ほころびとかは幾らでもあって。ましてや、道具はずっと使うものだから、この人は十年後も同じ事を言っているだろうか…。困ったら、こんなのあるよ!こうしたらいいよ!とか、すぐ教えてくれるだろうか…とか、物の質を担保する為に、信頼感も一緒に預けて置かないといけないな。という風に思っています。
(実はそれが、Space1-15のコンセプトだったりする)

箒も、それはそれは説明しないとなかなか伝わらない物だけれど本当は、この人なら。と思ってもらえて、昔の個人商店みたいに「これと、あれ見繕っといて!」「あいよ!」ってな感じで値段も聞かないで頼めたら、最高の関係だなー、と思います。で、その時に手渡されるものって、その人がその時選びうるベストなんじゃないかな。って思う。

本当は簡単な事で、知っている事は隈なく教えて、分からない事、出来ない事は正直に伝える。という事、嘘がない事をやっていればいいんだけど、色んな情報や物に溢れていて、すごく難しいな…と思います。
(という話も、出展者さんと話した内容だったりする。ここまで話して売っている人は、本当に信頼できる…)

物を売って、人の暮らしに関与するっていう事は、物とか、自然とか、人と人の関係とか、色んなものに手を入れてしまうので、躊躇いなく使えるもの、生きていけるものを渡していきたいな…と思っています。

時間あったのに、会場の景色、撮り忘れていた…!
@kachi_manabu 加地さんの器、やっと買えたのも嬉しかったです。最初は、東京にいるときに、@__tanaka.keiji__ 田中敬史さんに南蛮焼締の話を聞いて、すごく気になっていたのですが、北海道に引越して満を持して!ご一緒できて嬉しかったです。

加地さんは、石炭窯(!)と、一週間くらい焚く南蛮焼締の二本立てで、土も手掘りで、土練機でそのまま調整して焼くストロングスタイルなのですが、料理人や周りの作り手のファンが本当に多いのを目の当たりにして驚きました。
修行時代は、轆轤より、釉薬より先に、まずは道具なんだから硬く焼こう。と教わったそうで、凄すぎて吹きました…(笑)実際、使っているお店などでも長く使えているそうですが、ビジュアルとインスタ映えの時代を正面突破しての信頼感…!森岡一派、凄まじい

くまがいマナさんも、東京にいる頃から気にしていた方で…!写真では伝わらない、微妙な表面の揺らぎがあって、不思議だな〜と思っていたのですが、型の作り方に理由があったようで…!また、くまがいさん、荒川尚也さんに教わった方なのですが、荒川さんは豊平で修行をしていて…などのお話も聞けて、北海道、色々と縁がある…と思い感慨深い次第です。くまがいさんの、ギャラリーtetotetoも、素敵なお店で。改装中の我が家も見倣いたい…

あと、これは完全に撮り忘れたんですが、纏祝堂さん @matoihogido の、壁一面に掛けた大きな布にも惚れ惚れしていた…!すくも、藍甕、絞りなど技法はゴリゴリにトラディショナルな藍染なんですが、結果、軽やかだったり、かわいかったりして、この領域こそクリエイティブ…!と思っていました。(ある程度制約のある中で、新たな法則を作り出す規範創造的自由こそ文化的な自由。ただの体制からの解放は近代化の遺物…と、私の中の丸山眞男が叫んでいました。)

あと、12月に満を持してオープンしたベーカリー栞さん @bakery_shiori も、自称パンおたくの私が単推ししています!(そしてすぐ売り切れた)小麦と水で発酵するトラディショナルなルヴァン種だけれど(おそらく)普段遣いに食べやすい様に酸味も程よくて、シンプルで素敵の極み…と思っています。古代スペルト小麦のパン、うちに乗せるチーズが無かった事が悔やまれる…(天然酵母のパンと、チーズとワインがあったら一生暮らせると思ってる)

という勢いでみんな紹介しかねないんですが文字数…(一方的に溢れる気持ちを吐き出して終わる)

また皆さん、ご一緒させてくださいね〜
今日も楽しく、働いております。