9月の予定

最近は、工芸→クラフトの流れについて調べようとしています。(というか評論を書いている)

工芸は産業や技術が土地と強く結びついている事や、団体展や百貨店など、支持体になるものが多いので、大衆化の流れが他の表現分野に比べて遅かったのかな。(というか、体制がしっかり残っている)と思ってるのだけれど、暮らし系ブームのようなものも少し一息ついて、潮目が変わるのだろう。という話があります。

美術にも文学にも、音楽にも演劇にも、ハイカルチャーになっていたものが堰を切って大衆に流れ出す瞬間があって、それが、雑誌の流行だったのかな、と思う。

他の分野の事例を見ると、掘り込んだ仕事をすると相対的にハイコンテクストになるので、クラスタの中で消費、生産している例も多いのだけれど、自分は山に閉じこもって仕事をするスタイルになりたくなかったので箒を作り始めたといっても良いくらいなので、上手い事、バランスを保った表現やフィールドにいたいと思う。

多分これから更に、作家性(というと雑すぎるんだけど)工芸観や歴史解釈や提案がソリッドに求められるのだと思っていて、こう思うんだよね〜という話も食傷気味なので、論拠に基づこうと思って評論を書いてみています。

(カテゴリとしての)工芸の起源とか、クラフトの発祥とか、そのあとのブームの構造とか、基本的な事も共通認識がない気がして、一部を除いて全部水モノになって無くなってしまうのでは…?という懸念もしています。
(民藝だけは、別格ですが)

結果、日本全国で個人戦になっていても仕方ないので、手を繋げる方とは手を繋いで、色んな人を肯定して、刺激し合って回していくのが一番建設的かなと思っています。

イベント目白押しです。
本当は、展示ひとつひとつ、レビューしていきたい。SNSとかに、思いや経緯、上げていくかと思います。

 

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「鴨々川ノスタルジア」
※ワークショップ+物販
日程:2019年9月14日(土)
時間:10:00~14:00
場所:新栄寺

かつての芸者さんの置屋だった場所の鴨々堂や、お寺などの文化施設を中心に、日本のもの、文化的なものをたくさん集めたイベントです。

札幌、古いものがないってみんないうんだけど、西東京生まれからしたら、文化的で羨ましいものが街に溢れているように思うんですよね・・・
ワークショップと、ちょろっと販売もあります。

 

 

国立、カゴアミドリさんでの展示会に、参加します。(21.22日は在廊します。)

「えらべる箒」展
日程:2019年9月17日(火)ー27日(日)
時間:10:30~17:00
場所:カゴアミドリ

実演、ワークショップ、トークイベントもあわせて企画中です。
詳細は、決まり次第 ブログ にてご案内いたします。

 

コハルアン(旧・神楽坂 暮らす。)

さんにて開催される展覧会に、吉田が参加します。

「静かなる手の仕事」
日程:2019年9月6日(金)ー29日(日)
時間:12:00-19:00(日曜|祝日|展示最終日は12:00-18:00)
定休日:月曜|火曜
場所:コハルアン(旧・神楽坂 暮らす。)

以下、コハルアンのHPより。

9月に行われる展覧会のお知らせです。
9/6から29までの約三週間、
小展示室では、企画展「静かなる手の仕事」を開催。
今回の展示では、素材と向き合いながら真摯に制作にいそしむ作り手の作品を通し、
生活の友となるような手仕事を探していただこうと考えております。
通期(9/6-29)でご紹介する作品とともに、
後半(9/19-29)からは、秋の晩酌にぴったりの器たちが新たに登場いたします。
秋の幕開け、街歩きが楽しくなってくるこの季節、
新しい暮らしを彩る手仕事を探しに、ぜひコハルアンまで。