うたうほうき

説明しすぎて野暮ったい感じ満載なのですが、そう言う人柄なのでUPしていきます。

 

大変写真では伝わり辛いのですが、3月1日より始まるヒナタノオトでの展示で、少し変わった物を出そうとしております。

箒の一つ一つに名前を付けると言う物です。

ここ数年、天然染料は使うものの、色をカラフルにしたり構成する事は出来るだけ避けてきました。道具の機能や存在を主体に置いて、視点が移るのを避ける為です。
それは技術の安定や、最適なサイズや型を探すと言う点でも大変効率的です。さらに近年、忙しくして戴いていたせいもあり、定番の物を反復して作る機会に恵まれました。一方、ルーティンに近づく危機感も少しずつ抱えていたのです。

勿論、職人としては真っ当な姿なのですが、大量生産の前身としての手仕事やプロダクトよりは一つ一つの品物に体験や味わい、慈しむ言葉を乗せたいと考える自分としては違和感の種にもなります。

これは、そこで新たに考えてみた試みです。
編む糸に、半ばランダムに糸を継いで、偶然性の高い模様を作る。その模様や佇まいに、名前を付ける作品群を試してみる事にしました。
手仕事に関してよく、世界に一つ、と言いますが、質の高い職人物は素人には見分けが全くつかない程の安定性を理想としています。(それはそれで素晴らしい事です、しかし)そこからの脱却と言う事が一つ。それから、編んだ箒やその構成に対してより抒情的に、思い入れを持って向かい合えると言う事を目的としています。
それは何より、自分が一番強く感じており、以前より色の合わせ方や微妙な形まで敏感になりました。

写真では、殆んど分からない様な色や混ぜ方になっているのですが…!
ヒナタノオトで、実際にお手にとって戴ければ幸いです。

 

おもしろいね。とか、変わってるね。とか言って気軽にみてもらえたら最適なのですが、
なかなか機会も無いので説明してみました。

 

 

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