孤独なボウリング

社会関係資本、とは、地域の人々の信頼感や、関係を示す言葉です。

ロバート・パットナムがこの本を出す前からあった言葉の様ですが、「孤独なボウリング」は、膨大なデータを分析して、社会関係資本の推移や結果を示し、ベストセラーになった本です。2000年に刊行、日本では、2006年に翻訳されています。

 

地域活動が盛んって良いよね。みたいに、曖昧に話をする事もあるかも知れませんが、この本では、データによって、地域の信頼性の低い場所では幸福感が低く、教育水準も低下し、治安も悪化し、幸福感、政治参画も低下すると示しています。

何故コミュニティが崩壊したのか。それが本当に原因なのか。証明する事は難しい所ですが、これらを見ていくと、状況から、かなり妥当らしい事が分かってきます。

 

また、その原因は何なのか。これも特定は難しい問題ですが、ボランティア、地域活動の参加、知人との交流などが低下した人々の共通点に、

・時間と金銭面のプレッシャー

・郊外化、長距離通勤
大きな原因に

・テレビ視聴

・世代変化(一番大きい要因なのに原因不明。ってのもどうかと思いますが)

が示されています。

町の知ってるおじちゃんから買い物したら色々買ったりとか、井戸端会議で町の話をしたり、飲み屋で政治の話をしたり。簡単に言えば、そんな事なんだと思います。

全ての事が、人との関わりで出来ていた物から、私事化されていく様、幸福度の下がっていく様を、膨大なグラフと情報で示しています。

この本のまとめでも宣言されていますが、市民参加は多い方が良いし、信頼出来る人に囲まれて暮らす方が良い。気の合う仲間と集える事は幸せな事だし、テレビやネットがあっても、人は孤独になる必要はない。イベントや、お祭りは傍観するより、参画した方が楽しい。

当たり前のことかも知れないんですが、体系立てて、問題や意味を俯瞰するというのも大切だなと思います。我々の仕事にしても、見た目や流行、という事よりも、直接手渡せる暖かさ、信頼という価値は多分に含まれている様に思う。手を変え品を変え、というよりは、深く長く、人が繋がるような仕事をしたいと思っています。

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